2012年03月07日
”無料なのでとりあえず○○”のしくみ
「とりあえずプランを作りませんか?」とか
「とりあえず敷地調査をしてみませんか?」とか
言われたことはありませんか??
住宅会社では、展示場や見学会に来られたお客様に対してとにかくアポイントを取ろうとしますが、
その手段としてプランや敷地調査を打診してます。
その際、無料で敷地調査やプランの作成をする会社が多くあるんです。
でもでも…
この”無料だから”の誘い文句、おかしいと思いませんか??(←私はおかしいと思う!!)
だって敷地を調査するのには費用がかかりますよね。
無料で敷地調査をするという会社は、当然その費用をどこからか回収してこないと赤字なわけです。
敷地調査をしたお客様がすべて制約に結びつくとは限りません。
とすると…
例えば10件敷地調査をして1件契約になったとしたら、
あとの9件分の敷地調査費用はその1件の建築費の中に含まれていることが多いのです!(←なんてことでしょう!!)
そんな事実を公表する会社はありませんから、知らず知らずにお客様が損をする形になっているんですね(怒)。
逆に、敷地調査をする際に実費を請求している会社は、建築費の中にご依頼主の
敷地調査以外(敷地調査だけしてその会社で建築しない人の費用)を負担することはないのです。
プランにも同様のことが言えます。プランの作成もそもそもそんなに簡単なことではありません。
当然設計士や設計社員が時間をかけて行います。
だからどこかが”無料”ということは、多くの他人に欠けた労力に対する費用も請求されていることになるんです。
『タダより高いものはない』と言いますが、住宅選びにも当てはまりますね。
2012年02月29日
小さい家のほうが高い!?
さて、どうしたら注文住宅が安く建てられるのか…
その材料のひとつになる“ある話”を、今回はご紹介します。
大きい家と小さい家。
あなたならどっちが安くなると思いますか?
「小さいほうが安いんじゃない?普通に考えれば」
そんなあなたに必見です!!
…実は、必ずしも小さいおうちの方が安くなるとは限らないんですよ!!
家づくりに使われる木材や外壁材には、“モジュール”という決められた寸法があります。(例えば、壁の下地材の長さは2.420mmが通常のモジュール)。
もちろん、お客様の好みに合わせて、その“モジュール”より広いお部屋にしたり、狭いお部屋にしたり、天井を高くしたりすることは可能ですし、それが家づくりの楽しみかもしれません。
ただし、コストを少しでも落とそうとするのであれば、モジュールに応じた寸法に設計することがポイントとなります。
モジュールよりも長く、高くすれば、追加の部材が必要になりコストアップになる事は当然ですが、逆に極端な話、そのモジュールより10cm短い、10cm低いだけでもコストがあがってしまうんです…!部材を切断したり加工したりする手間賃、またその切り取った廃材を処理する費用がかかってしまい、コストは高くなってしまうんですね。
「そんな難しいこと、自分たちから細かく聞けないよ!」
そんな声が聞こえてきそうですね…
当然です。
そんな専門的なこと、質問できるお客さんばかりじゃないですよね。
ただ、覚えておいてください。
たった10cmの違いで価格を下げることが出来るなら、安い方がいいですよね!?
実は家づくりには、このようなちょっとした工夫で価格を下げることができるポイントがいくつもあるんですよ。
あくまで“こんな話を聞いたことがある”くらいで結構です。
頭の片隅に置いておいてください。
きっと役に立つ時が来ますよ…♪
2012年02月27日
注文住宅はなぜ高い!?
よくお客様から「注文住宅を建てたいけれど…」「注文住宅は高いから」とよく言われますが、では注文住宅とはどのような内容になっているんでしょう??
■注文住宅とは…
文字通り、お客様のご希望に合わせて、構造上可能な限り、間取りや仕様を選んで建てる住宅のことです。天井の高さや収納の大きさ、壁紙なども膨大な数の中から選び、場合によっては寸法を切ったり、継ぎ足ししたりすることもあるんです。
ですから、打ち合わせの時間もかかったり、現場での職人さんの手間もかかります。だから当然その分コストも高くなってしまうんですね。
■注文住宅が高い訳
<住宅コスト>
住宅コストとは①原材料費 ②手間賃 ③経費 この3つでできています。
①原材料費は
通常、原材料は建材メーカーや設備メーカーなどから仕入れた上でお客様に提供します。注文住宅の場合、膨大な数の中から選び、お客様によって選ばれるものが異なるため価格的にコストダウンするのが難しいのです。
ハウスメーカーなどはメーカーから大量に仕入れるため仕入れ価格は一般の住宅会社よりも安く仕入れることが出来ます。しかし、その分の経費もかかっているので、お客様に還元できているとは限らないんですよ。
②手間賃は
通常、大工さんの手間賃は1坪あたりいくらという決め方をすることが多いです。
でも注文住宅の場合は1邸1邸間取りが違うため、同じ30坪の家でもその工事の手間のかかり方が違うんですよ。
例えば吹き抜けを取ったりニッチ(※)を作ったりした家とそういう造作をしない家でも手間賃が同じなのはその分のコストを予め見込んでいるからなのです。
※ニッチとは、壁を凹状にくりぬいて作られる棚のことで、収納スペースとしてではなく、花や彫刻などを収めるための飾り棚として利用されます。
③経費
諸経費には大きく(1)打ち合わせ経費 (2)現場経費 があります。
(1)打ち合わせ経費は
住宅の計画では間取りを決め、設備を決め、内装の仕様など多くのことを決めなければなりません。打ち合わせに時間がかかれば当然設計士のコストも余計にかかります。実際は、その分のコストも見込んでの建築費になっているケースがほとんどなんですね。
※つまり、2回の打ち合わせで終わっても10回打ち合わせをしてもかかる費用は同じなんです。ですから、しっかりと打ち合わせの準備をした方は何も考えず、なかなか決めないお客さんの打ち合わせのコスト分も負担させられているんですよ。これって不公平ですよねっ!
(2)現場の経費とは
通常、住宅の建築では一定の現場経費を見込んでますが、特に注文住宅の現場では一般に工事が複雑で家ごとに収まりや仕様が異なるため、部材を切ったり、張ったりすることで部材の無駄や手間がかかる事が多いです。また、それに伴って工期が長くなることも少なくありません。当然、その分の経費は見積もりに含まれています。
ですから一般的に注文住宅は「高い」といわれるんですね。
では次回は、どうしたら注文住宅が安くつくれるか、考えてみましょう!
2012年02月24日
どうしてみんな家が欲しいのかな?
「夢のマイホーム」なんて言われることもありますから。
そして家を建てるとご主人は同僚や上司から
「これで君もいよいよ一国一城の主だね」などと言われてしまったり。
一時期「マイホーム症候群」などという言葉が流行った時期もあったなぁ。
サラリーマンの最終目的はとにかく「持ち家」。
とにかく家を持つことが素晴らしい、家を建ててようやく一人前!っていう人、多いはず。
でも…、ここでちょっと冷静になって考えてみよう。
そもそも、どうしてみんな家が欲しいのかな?
どうしてマイホームがいいの?
本当に必要なの?
賃貸ではダメ?
分譲マンションだっていいんじゃない?
こういう質問に、
はっきりと、きっぱりと答えられる人、どれくらいいるんだろう?
改めてそう聞かれると困るなぁ……という人は要注意!
やっぱり家を建てることについてじっくりと家族で話し合って、
家を建てる「理由」、そしてその「目的」や「意義」「メリットとデメリット」などを
家族全員共通の認識にすることが重要なんじゃないかな。
「何となく」「友達が建てたから」「憧れて」「親が建てろって言うから」
こんな気持ちじゃうまくいきっこないよなぁ。
逆にこの質問にはっきりときっぱりと答えられる家族は、
家づくりで大きく失敗することもないんだろう。
家づくりに対してすでにしっかりと軸ができて、心が揺れることもぶれることもないんだから。
家づくりって、見栄やステータスじゃない。
家族の夢と幸せ
なんじゃないかな…☆